この記事でわかること

  • 公開後にGA4とSearch Consoleで確認すべき点がわかる
  • リライト、新規記事、サイト改善を分けて判断できる
  • 生成AIやClaude Codeを使い、運用を内製化する方法がわかる

初期の記事を公開した後、オウンドメディアは運用の段階に入ります。本メディア「てならいAI通信」も、この記事に書いた方法で公開後の運用を続けています。

公開後に必要なのは、記事を増やし続けることだけではありません。GA4やSearch Consoleを確認し、どの記事が検索から流入しているのか、どの検索クエリで表示されているのか、問い合わせや資料請求につながる導線が機能しているのかを見ていきます。

その結果をもとに、既存記事をリライトするのか、不足しているテーマの記事を追加するのか、内部リンクやCTA、バナーを見直すのかを判断します。

生成AIを使ってメディアを構築しておくと、公開後の改善も自社で進めやすくなります。記事の改善案や新規記事の候補を出すだけでなく、内部リンクの追加、文言の一斉置換、バナー案の作成まで、日々の運用に組み込めるからです。

GA4とSearch Consoleは、役割を分けて確認する

公開後の運用では、GA4とSearch Consoleを同じものとして扱わないことが大切です。

GA4では、記事ごとの流入数、回遊、問い合わせや資料請求などのコンバージョンを確認します。読者がどの記事から入り、どのページへ進み、どこで離脱しているのかを見るためです。

Search Consoleでは、検索結果での表示回数、クリック数、クリック率、掲載順位、検索クエリを確認します。表示されているのにクリックされていない記事は、タイトルやディスクリプションが検索意図とずれている可能性があります。掲載順位が10位前後で止まっている記事は、本文の情報量、見出し構成、競合記事との差分を見直す候補になります。

GA4はサイト内での読まれ方を、Search Consoleは検索結果での見え方を把握するためのものです。二つを合わせて見ることで、記事そのものを直すべきか、サイト内の導線を見直すべきかを判断しやすくなります。

改善策は、三つに分けて考える

データを確認したら、改善策を大きく三つに分けます。既存記事のリライト、新規記事の追加、サイト全体のチューニングです。

リライトが向いているのは、すでに検索結果に表示されている記事です。検索クエリは取れているのにクリック率が低い。一定の流入はあるのに問い合わせにつながっていない。制度、料金、サービス内容などの情報が古くなっている。こうした記事は、タイトル、見出し、本文、内部リンクを見直すことで成果が変わる可能性があります。

新規記事が必要になるのは、読まれている記事の周辺に、まだ説明できていないテーマがある場合です。たとえば、生成AIの社内導入に関する記事が読まれているなら、初期設定、社内ルール、研修設計、費用、セキュリティなど、読者が次に知りたい内容を追加します。

サイト全体のチューニングでは、記事を読んだ後の動きを見直します。問い合わせ、資料請求、メルマガ登録、サービス紹介ページへ自然に進めるか。関連記事への内部リンクが適切に設置されているか。スマートフォンで読みやすいか。カテゴリやタグが増えすぎて、目的の記事にたどり着きにくくなっていないか。こうした点も、運用の中で確認していきます。

生成AIを使うと、日々の改善を自社で試しやすくなる

以前であれば、CTAの文言変更、バナー差し替え、関連記事枠の調整、特集ページの追加なども、その都度外部業者に依頼する必要がありました。もちろん、大規模な改修やセキュリティに関わる変更は、専門家に確認した方が安全です。

ただ、日々の小さな改善まで毎回外部に依頼していると、試すまでに時間がかかります。生成AIを使えば、Search Consoleの検索クエリを分類したり、リライト候補を洗い出したり、CTA文言やバナー案を作成したりできます。読まれている記事に合わせて、メルマガ登録の訴求を変えることもできます。本メディアでは、既存記事を束ねる特集ページの追加や、資料ダウンロードへ誘導するバナーの差し替えを、外部に依頼せず自社で実装してきました。

さらに、Claude Codeのようなツールを使えば、CMS画面を一つずつ開かずに、記事データやテンプレートを確認しながら、内部リンクの追加や文言の一斉置換を進められます。本メディアでも、複数の記事への関連記事リンクの追加を、Claude Codeで記事データを確認しながらまとめて行っています。

ただし、本番反映の前には必ず人が確認します。リンク先は正しいか、意図しない文言まで置き換わっていないか、表示が崩れていないか。確認項目まで含めて、運用手順として決めておくことが重要です。

最終判断は、自社の事業を知る人が行う

生成AIは、公開後の運用を大きく助けてくれます。しかし、AIが出した提案をそのまま採用すればよいわけではありません。

AIは、数字や文章の傾向を整理できます。一方で、自社の営業方針、注力サービス、問い合わせにつなげたいテーマまでは判断できません。アクセスが多い記事でも、事業との距離が遠ければ優先度は下がります。逆に、流入がまだ少なくても、将来の問い合わせにつながるテーマなら、先に整える価値があります。

本メディアでも、AIが挙げたリライト候補をそのまま採用せず、事業との距離を基準に人が取捨しています。

どの記事をリライトするか。どのテーマを追加するか。どの導線を強化するか。最後に決めるのは、自社の事業と読者を理解している人です。

まとめ

オウンドメディアの運用では、GA4とSearch Consoleを確認しながら、既存記事のリライト、新規記事の追加、サイト全体のチューニングを続けていきます。

生成AIを使えば、検索クエリの整理、改善候補の洗い出し、CTAやバナー案の作成、内部リンクの追加、文言の一斉置換まで、自社で試せる範囲が広がります。ただし、優先順位と公開判断は人が行う必要があります。

まずは月に一度、Search Consoleで検索クエリとクリック率を確認し、GA4で読者の動きとコンバージョンを見てください。そのうえで、リライトする記事、新しく追加するテーマ、見直す導線を一つずつ決めます。候補の洗い出しはAIに任せ、最終判断は人が行う。この流れを作ることが、公開後の運用を自社で続けるための第一歩です。